ぶどうの品種

山ぶどう

 朝日地区では、月山ワイン誕生のきっかけとなった山ぶどうも多く生産されています。当初は山から取ってきた山ぶどうを使い醸造をしていましたが、糖度や収穫量が不安定でした。そこで当時ではめずらしく山ぶどうの栽培に着手しました。道のりは険しく、山から取ってきた穂木の系統選抜し40年以上栽培を続けています。現在では、糖度18度以上のぶどうも珍しくなくなるほどになりました。

ヤマ・ソービニオン

 山梨大学の山川祥秀氏が1990年に作り出した赤ワイン品種。山ぶどうとカベルネ・ソーヴィニョンの交配品種。月山ワインでは、1997年頃から朝日地区を主体とし栽培を行っています。非常に糖度も高く色づきもよく、山形ならではの切れのよい酸味を併せ持つ将来性を感じさせる日本ならではのぶどうです。

甲州

 櫛引地区西荒屋で栽培されている甲州ぶどうは、250年の栽培の歴史があり幕末の頃、酒井藩の家老が甲州を取り寄せ自宅に植えていました。ところがぶどうは房がたれさがるところから武士は武道に励むのが本業、武道(ぶどう)が下がるのは武士道の恥ということで、自宅で植えるのをやめ西荒屋の農家に伝授されたのが始まりとされています。甲州ぶどうか栽培される北限の土地でもあります。

セイベル9110

 フランス、セイベル氏により生み出された交配品種。セイベル9110というように育種番号つきで呼ばれています。朝日地区は粘土質の土壌で袖浦地区は砂地での栽培が行われています。月山ワインでは白ワインの大半を占める品種です。寒冷地などではシャープな酸味を特徴とします。